にんじんのしっぽ

甲斐かおりブログ

2月21日 全国12地域の小学生とつくった『うみやまかわ新聞』が完成

2015年度、一年かけて全国12地域の小学生がつくってきた、地域を紹介する『うみやまかわ新聞』が完成し、本日はその発表会だった。日本財団主催のプロジェクト。
 
編集スタッフとして、高知県佐川町の尾川小学校と長野県木曽町をお手伝いしてきました。時おり行って、何を取り上げるか、とかどうレイアウトするかを指導したり、一緒に考えるような役割。
尾川小学校は6年生の4名、長野県木曽町は全員が上京して発表。
一時はどうなることかと思う時もあったけど、発表がいい内容でちょっと感動した。
特に尾川小学校は、やはり地域の人たちにいつも見守られていることを子どもたちもよくわかっているような内容で。
小学校の高学年という、いろんなことの起こる年齢からすれば些細な思い出でしょうが、普段と違う形で自分の地域や外のことを知れるのは、後になるととても貴重な体験なのでは、と思う。私も子どもの頃にこいうことをしてみたかった。
佐川町と木曽の方々には一年間ほんとにお世話になりました。
 

f:id:mamemoji:20160302205352j:plain

2月20日 限界集落の未来。8300枚の棚田を復活させようとしている「英田上山棚田団」がすごい

1月末に取材した、岡山県美作市(旧英田郡)の上山の集落の話。ここには、英田上山棚田団という、とてもユニークなチームがあって、もともとこの場所にあった8300枚の棚田を復活させようと奮闘している。もともとは関西人の集団で、棚田再生だけでなく、これからの集落のあり方を模索して、いろんなことを始めている。

今年はトヨタの助成もはいって、最先端のモビリティを研究するプロジェトが、この限界集落で始まる。

彼らの話を聞いてると、限界集落の未来をみる思いがした。

代表格のかっちさんいわく、「ミャンマーの片田舎と、ドバイの最先端がミックスされたような集落」。わかりやすい!でも見たことない。

黄金色の棚田の広がる斜面で、牛の横を最新型モビリティが走るような世界らしい。本当にそうなりそうだから、すごいなぁ

2月19日 ”どっこい、これが最先端”。 新潟県中ノ俣集落

雑誌『自然栽培』Vol.6、校了

今号のテーマは温故知新。「古くて新しい農業」。

”どっこい、これが最先端”のキャッチが気に入った。

 

今回書かせてもらったのは、昨年最後に取材した、新潟県上越市の中ノ俣集落のこと。特集の巻頭記事。3月上旬発売です。

中ノ俣は、新潟の山奥にあり、道がついたのがほかの地域に比べて遅く、今も昔ながらの暮らしが残っている集落。暮らすのはほとんどがお年寄りで、山菜やキノコを採り、まだ手植えで田んぼ作業をし、トタン屋根の家を修繕しつつみな暮らしている。

記事は、ワラ仕事や保存食、昔の田んぼ作業など、ここで学んだことをヒントに、これからの暮らし方を提案するような内容。

とっくの昔に社会が捨て去った彼らの暮らしが、どうこれからの未来につながるのか。かなり苦しんで書いた。ずっと以前から自分のテーマにもしている「昔の日本の生活から、何が変わって良かったことで、何が変わったらいけなかったことか」を改めてすごく考えさせられた

写真は佐藤秀明さん。素晴らしい写真を撮られる大先輩で中ノ俣を紹介してくれたのもこの方。撮影のためにこの集落にもう8年近く通い、毎週のように通ってきていた時期があるというその姿勢を本当に尊敬する。中ノ俣にはほんとに美しい棚田が残る。今回は12月末の取材というのに、雪が少なくて助かった。春になったらまた必ず訪れたい。

f:id:mamemoji:20160220173720j:plainf:id:mamemoji:20160220173700j:plain

f:id:mamemoji:20160220173708j:plain

 

 

f:id:mamemoji:20160220173740j:plain

@西荻窪ののらぼう

ライターMさんと数ヶ月ぶりに会って食事した。Mさんは今年になってしばらく仕事を控えているといって、彼女の周りを自由な風が吹いている感じだった。

ここ数ヶ月こもっての書き仕事が多いので、私もいい風に当たらせてもらった気分。今月仕事が終わったら、しばらくふらふらしてみたくなった。